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老犬ラブラドールの日々

今週のお題「キャンプ」 イタリアでキャンプ?

今週のお題「キャンプ」

人気キャンプ場での都会以上に人口密度が高い密集したキャンプが、どうにも理解できないおっさんがお送りする今週のお題「キャンプ」。イタリアでやったキャンプ?の話し。

ある大会に参加して、欧州を転戦していた時のこと。イタリアのとある避暑地で行われた大会に参加しようと思ったのですが、いかんせん高級避暑地ということで安宿もなく、最安レベルの宿でも、宿泊費がめちゃくちゃ高かったので、どうしようかと悩んでいました。

欧州在住の競技仲間に聞くと、大会本部近くの野原で、キャンプというか野宿(もちろんタダ)ができ、大会期間中は結構な数の選手が、そこでテントを張ったり車中泊をするという情報があったので、これはもうやるしかないと、12日間のキャンプ生活をすることにしました。

現地に到着したあと、ショッピングモールにあったスポーツ店で、やっすい寝袋とテントを4000円ほどで購入。

数日は、大会本部近くのキャンプ場にテントを張って過ごしたのですが、キャンプサイト料も結構高かったので、大会数日前から野宿キャンプを開始。

田舎の高級別荘地なので治安は良好。また、高原避暑地なので、気温も夜は全く問題なく、空気中の水分も少ないので過ごしやすく快適。食事も近所にスーパーと、比較的リーズナブルなレストランがあったのでなんら問題なし。更にさすがイタリア、何食っても旨かったのがとても良かったです。

お風呂については、大会本部横にあったホース付きの水道で、水着を着ながら水浴びという荒々しさではありましたが、夏場なので水でも昼なら全く問題なし。更に幸運にも石鹸も使えるロケーション。バックパッカー時代の水シャワー体験がいきました。

そんな訳で、元々野宿とかにさして抵抗のない自分にとっては、若干のトラブルはあるものの、逃げ出したいと思うほどでは全然なく、貧乏くさいし不便でもあるけれど、経験としては面白く楽しい毎日といった感じだったのですが、そんな中で、遂に恐ろしい気象条件が僕を襲ってきました。

サンダーストームです。

サンダーストーム=激しい雷雨。雷鳴を伴う暴風雨(goo国語辞書より)


欧州の山側の、夏の定番とも言っていいサンダーストーム。現在の日本でいうところのゲリラ豪雨とか、夕立の超激しいバージョンといった感じでしょうか。

その日の夜、遠くの山の上に湧き上がる真っ黒な積乱雲の下に稲妻が走るのを見た僕は、その積乱雲がやってくることを想定し、買っておいたブルーシートを安テントの上にかけてペグで固定し、テントの方のロープとペグも再度入念に張り直し、打ち直して万全を期しました。

果して深夜12時頃、台風なみの強風が吹いたかと思うとすごい雷鳴が轟き、とんでもなく激しい豪雨が、僕の安テントを襲ってきました。

自慢!?のブルーシートは、たった5分でペグが吹っ飛んで使い物にならなくなりました。その後、更に強くなった強風により、テントの室内が小さくなるくらいキャノピーが凹むという状況に。テントも吹っ飛ぶかと思いました。

その後約1時間半、風が強くなる度にキャノピーを内側から押さえるという悲しい作業を繰り返していたのですが、遂にテントのアウターのペグが飛び、外に出て直さないといけないはめになりました。 ずぶ濡れになってペグを打ち直しました。

自分のテントの横には、イタリア人のおじいさんがテントを張っていたのですが、このおじいさんが風が強くなる度に、「ヒョーッ!」とか、「ヒィヤー」とか、「ウホーイ」といったような叫び声をあげるので、それがとんでもなく面白く、それを聞くたびに自分のテントを中から押さえながら、声を出して笑いました。

ただこのおじいさんのおかげで、風が強くなる時がはっきりと分かり、おじいさんが叫んだあと、力をこめてテントを押えればいいということがわかったのでした。

という事で数時間後、幸いにもテントが飛ぶことはなく、新品だったためか安物テント内への激しい浸水もなく、中にあった荷物も無事。ただ自分がずぶ濡れになっただけで事なきを得ました。

これがこの野宿キャンプ最大のトラブルだったのですが、今思い出しても、やっぱ若かったなあと思う旅のエピソードで、初老になった今、あそこで野宿キャンプができるかというと・・・。

できるかもしれません。(笑)

基本、おっさんキャンプ好きなんです。まあ、さすがに今は12日間は無理ですけど。

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