正月、おばちゃんの実家に行った際、お父さんが格付けチェックしようと出してきたお酒がありました。
一つは、入手困難によりプレミアが付き、もはや焼酎とは思えないお値段になってしまった芋焼酎「森伊蔵」。そしてもう一つは、リーズナブルなお値段ながら、紫芋を使用した同じく芋焼酎の「赤霧島」です。
まずは、お父さん、自分、おばちゃん、お母さんの三人でやってみたところ、全員が惨敗。自分は最初香りだけを嗅いだ時は、森伊蔵の方の香りが図抜けていると感じたのですが、味をみてみてさんざ悩んだ挙げ句、「こっちの方が濃い。」と思った赤霧島を選んだところ大失敗。結局のところ、超高いお酒は研ぎ澄まされて味はすっきりというのがやはり定番なのかと思った次第です。
なお、負け惜しみとして、「間違えるくらい変わらないのなら、同じ金額で何本も買える赤霧島の方が全然いいじゃないか。」ということになりました。
なおこの後、おばちゃんの姉夫妻も挑戦したのですが、お酒大好きな旦那さんは、味のインパクトで選んでやはり失敗。唯一奥さんのお姉さんのみが、お酒はあまり好きでないながら、全然呑み口や香りが違うということで素直に選んで大正解という結果となりました。
この後、おっちゃんの実家でその話しをしたところ、自分たちもやってみようということになり、今度は日本酒で挑戦。格付けチェックよろしく、選んだらあかんやつも設定しようということで三択に。
賀茂鶴の純米大吟醸「大吟峰」、「八海山」純米吟醸、そして絶対選んだらあかんやつとして「菊正ピン」を設定しました。
結果、自分とおばちゃんは八海山を選んで不正解。おやじともう一人のおばちゃんが見事大吟峰を選んで大正解。ただ、おやじはキクマサピンを八海山と間違えて、「ほなもうピンでええがな。」とつっこまれていました。もう一人のおばちゃんのみがすべてを当てて大正解。それも全く迷いなくということで、さすが日本酒好きおばさんと一同から称賛を浴びておりました。
なおこの時も、自分は匂いを嗅いだだけの時点では大吟峰の香りが圧倒的と思ったのですが、味で結局八海山を選択。結果焼酎の時と同じで、自分の場合、大吟醸のように削りまくって研ぎ澄まされた味でなく、純米酒レベルのインパクトある味の方が圧倒的に好きであることが明確になったのだと言い張ることで言い訳し、自分を慰めておきました。
要するに、お高い酒など全然必要のない、「リーズナブル馬鹿舌」ということで、今後味の分かるふりをして高い酒を飲む必要など全くないということが判明したのでした。
そんな訳で自己格付けチェック、大変に盛り上がりました。負け惜しみになりますが今回改めて、10倍値段がするから、10倍美味しいわけではなく、需要と供給の関係などで無駄にプレミアムが付いて高額になっているものが多いのではなかろうかと、そう強く思った次第です。
ちなみに翁は、高い肉じゃろうが安い肉じゃろうが、同じように秒で食します。でもやっぱり、高い肉の方が香りが違うのかよだれっぷりが違うような気もします。犬には値段とかプレミアとかいう基準なんてないので、ただただ食べた記憶とか香りとか関連で「美味しかったやつ」とか「これ、美味しい香り！」とかになって、自分なんかよりよほど良い感覚で味が分かっているんだろうなと思います。
今日の朝のおばちゃんとの散歩での翁
山側はまだメッチャ雪が残ってたようです
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