翁の心臓病薬入手奮闘記

寝ぼけ翁
翁は、僧帽弁閉鎖不全症と診断されていますので、心臓病の薬を飲んでいます。

ACE阻害薬という、高血圧及び心不全に効く薬なのですが、以前は、この薬の人用ジェネリック薬を処方されていました。しかし昨年中頃からの、ジェネリック薬品メーカーの製造不正発覚による業務停止などでのジェネリック薬供給不足のあおりを受けて、ジェネリック薬のみならず先発品に関しても、人用の薬は動物病院にまでは回ってこないという状況となり、ペット用の、今までと比べると5倍もの価格がする同等品しか処方できないということになりました。

需要と供給の関係なのだと思いますが、人用よりペット用が5倍も高いってなんやねん！という感じですが、日本の医療ビジネスの薬販売依存の事実を思いっきり垣間見た気がしました。

なんにしても、費用5倍というのはあまりにもきついので、安いものなどはないかと色々調べてみたところ、怪しい感じ満載でしたが、ペット用の薬の輸入代行業者なるものがあることを発見しました。

まず、怪しさのトップ項目、「医薬品の輸入の代行及び個人輸入というのは、法的に大丈夫なのか？」と思い調べたところ、特定の代行方法であれば違法ではありませんでした。また、個人での医薬品の輸入に関しては、ペット用、人用共に、自らが個人で使用する場合については、一定の条件を満たせば、こちらも違法ではありませんでした。

ということで、当該代行業者さんのサイトで更に調べると、翁使用の薬も処方同等品の人用ジェネリック薬が、インド製のもので販売されていました。そのインドの製薬会社についてもネットで調べました。が、結構メジャーどころの新興ジェネリック製薬会社のようで、特に問題があるようではありませんでしたし、また、インドはジェネリック医薬品の製造が世界一、日本や世界各地にも輸出しているということだったので、クオリティーにも大きな問題はないであろうと判断しました。

なによりも、さすが物価の安いインド、価格がべらぼうに安いのが大きなメリットでした。動物病院の処方薬の安かった時の価格と比べても、送料を含めても圧倒的に安いということもありましたので、一度試してみることにしました。

なお、代行業者は香港が本社といういかにもな怪しい感じで、更にはクレジットカードが使えないという、更に怪しい要素もありましたが、口コミなどを精査したところ、詐欺サイトではなさそうな感じでしたし、商品の未発送や発送の不具合などもとりあえずはなさそうな感じでしたし、トラブルや問い合わせの対応なども問題はなさそうだったので、お試しに少なめの薬の量で、振込での購入依頼を、注文ページからしてみました。

比較的迅速に、受注の確認や振込先の連絡、入金の確認などのメールが来た上で、シンガポールからEMS（国際スピード郵便）を使用して発送された荷物は、途中台湾を経由して、（※薬によって送られてくる国などは違うようです。）それらの配送状況も、WEBやメールで送られてくる発送番号で確認できた上で、コロナ禍及び経由国ありということで海外からの荷物は結構日本到着に時間が掛かる状況の中、3週間弱で無事到着しました。

その後も、ジェネリック薬の供給が一向に復活しないため、継続して依頼をしていますが、安定して2週間強から3週間弱のスケジュールで到着し、投薬後の2回の健康診断でも、薬変更による弊害などもなく、変更前同様、投薬の効果も同じく認められ、安定して病状の維持が図れている事※もあって、今後も依頼しようと思っている次第です。（※心臓病なので治癒はありえず、維持もしくは緩やかな病状の進行となるため）