翁犬ブログ

老犬ラブラドールの日々

輻射熱ブロック!

夏が始まる前にやっておいたら良かったのですが、お盆終わり辺りに、やっと輻射熱をブロックするための作業をしました。

今年の夏はもう亜熱帯以上に暑い感じで、ほぼ24時間エアコンを入れた日も、かなりありました。そんな訳でこの間の電気代は、過去最高を記録。まあ、老犬も含めて健康のこともあるので、やむを得ません。

なお、うちのエアコンの室外機は幸いにも、設置の際にあまり直射日光が当たらない場所を選んで置いて、更に室外機上には、直接光が当たらないように覆いなどもしているがゆえ、激暑の真昼であっても部屋が冷えないということはありません。

が、翁が外へ出る時のウッドデッキや、その横にあるコンクリや石畳などは、日が当たる南側にあるがゆえに、肉球がやけどするレベルで熱く、水をまいても数分で乾くような焼け石状態で、これだと室内も輻射熱で熱くなるであろうと容易に想定できる状態でした。

その輻射熱、放射熱の一種で、特徴としては熱線(電磁波)が何らかの物体に当たった際に熱が発生することであるようです。よって空気の存在に大きく影響されることなく熱が伝わるので、輻射熱100%である太陽熱は、完璧に遮らない限りは、電子レンジの如く、(電子レンジも電磁波)輻射熱をどんどんと屋内に供給することになるわけです。そんな訳で、建物内の熱移動に関しては、実に75%が輻射熱(太陽光=赤外線)によるものらしいです。

太陽光にあたった屋根や壁が輻射熱で熱くなり、熱は温度が高い方から低い方へ移動するという原則に則って温度の低い屋内へと移動してくるという構図なようです。また、ガラス窓から入ってくる太陽光が、直接室内の床や壁等を温めて、温度が上昇するというパターンもあるでしょう。そう考えると、ガラス窓の熱対策に関しては、遮熱(夏対策)・断熱(冬対策)のどちらを取るか、悩ましい事となります。

ちなみに、遮熱材は輻射熱、断熱材は対流熱と伝導熱に効果的なようです。断熱材は室内のエアコンの対流熱を外に出さないという効果はありますが、外からくる太陽光による輻射熱(放射熱)を防ぐという効果はあまり期待できないということになります。

なお、輻射熱を遮る方法に関しては、カーテンやブラインドなどの室内でブロックするものより、屋外に設置するすだれや日除けシェード、よしずなどのほうが圧倒的に効率が良いようです。このことは、室内で輻射熱により温まったカーテンなどから室内に熱が放出されやすいことなどから明らかです。

ということで、ガラスに貼る遮熱シート(ミラーガラスみたいになって輻射熱などを反射するものなど)なんかも考えはしましたが、いかんせん窓1枚分でやたらにお高いので、屋外でブロックするべく、ガラス窓のあるところは日本伝統の遮光・遮熱材であるすだれと竹のロールスクリーン、そして1ヶ所のウッドデッキがある窓ガラス上部には、作物などへの直射日光を遮るために使う、遮光ネットというものを張ることにしました。

 

 

すだれとロールスクリーンはガラス窓に合わせて窓から少し離れた場所に吊るすだけなので、ヒートンと、凸凹外壁などにもつけられる熱圧着式のプラスチックフック、また、網戸にもつけられるというすだれ用金具を使用して、比較的簡単に取り付けできました。

水本 ステンレス ヒートン 内径12mm YH8

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なお、遮熱ネットのほうは、ウッドデッキ上に物干し竿があり、竿をかける為の木が、塩ビ波板屋根の垂木などから木を釘打ちして設置されていたため、それが邪魔になって張れない状態になっていたので、物干し竿を新しく長いものにして、竿をかける方法も変更して、屋根下の端と端で竿をかけられるようにすることで、その間の屋根直下にネットを張れるように改造工事をしました。よって、その作業にそこそこの時間と手間がかかりました。

あと、冬場にはしっかりと日光を入れて輻射熱の暖かさや太陽の明るさを享受したいというのもあったので、ネットは冬場には壁側で畳めるように、もともとあった翁のトイレでの雨濡れ防止用につけたタープ的なビニールシート設置の際に立てたポールに、遮熱ネットを取り付けた壁から紐をわたし、それにネットのハトメ穴を通したり、その紐にネットの端を取外し可能なタープ用の留め具を使ってとめることで、台風などの強風時や冬場などは自在に取り外してたためるようにしました。

 

この留め具
ビニールシートタープ風をとめる時にも使ったのですが
強風時でもあまり外れることなく
中々に便利です


ということで、そこそこ大掛かりになりましたが、なんとか遮光ネット張りも終了。

で、その効果ですが、和風の定番遮熱材であるすだれやロールスクリーンも、さすがの効果を発揮。目隠し効果や強い日差しを遮る効果もありつつ、室内の温度上昇を緩やかにする効果を発揮しました。

また、購入した遮熱ネットには遮光率75%という眉唾ものの性能表記がありましたが、これはまさに眉唾。75%もの遮光率があるとは到底思えませんが、南向きであるウッドデッキや石畳にはそこそこの影ができ、温度の上昇はある程度抑えられているようでした。

実際、影になっているウッドデッキ上に置いた温度計で確認したところ、明らかに以前より気温の上昇は抑えられていました。よって、室内への輻射熱についても、ある程度は防げていると思われます。ただ、しっかりした曇の日などは今まで以上に部屋の中が暗くなるという弊害もあったりはします。

そんな訳で、前記の通り、もっと早く夏前にやっておけば良かった・・・。と、心からそう思った次第ですが、9月になっても日中に35度を超える酷暑が続いていますので、威力を発揮しており、エアコンの電気代にも多少は効果があるだろうと思っている次第です。

それにしても、9月になっても日中は全く暑すぎて閉口です。朝晩との気温差もあったりして体調を崩しやすいかとおもいますので、皆様も是非、お体お気をつけてお過ごしください。