先週の日曜、ほぼ満開の桜の中、お花見に行ってきました。





午前中は雨だったのですが、昼から急速に晴れて、花見に行った時には暑いくらいの青空になりました。そこで、足を伸ばして梅林園まで行き、まだ咲いている梅と桜とのコラボも楽しんで、更に山にも登ってヤマツツジも堪能しました。
翁は、・・・・・・いませんでした。
翁は、3月末に旅立ちました。
優しくて、賢くて、可愛いわんわんは、最期まで頑張りました。
3月下旬に吐血して朦朧となり、流石にもうだめだと覚悟したその日に、奇跡の復活を遂げてからは、体力がすっかりなくなってしまい、ほぼ寝たきりの生活だったのですが、旅立つ日でもなお、決してベッドでおしっこをしようとはしませんでした。
前回の記事にも書きましたが、翁は体の自由がきかなくなってもなお、いつもの場所でおしっこをしたいという意志を見せました。その強い意志、尊厳を最期まで全うさせてやろうと、それが例え翁にとってリスクになろうとも、翁が意思を見せ続ける間は、介助して翁のいつものおしっこスペースに連れて行くことにしました。
意志を見せた後に介助されると、翁は渾身の力を振り絞り、立ちあがって手伝おうとしました。おしっこスペースでは、できる限り自分の足で踏ん張って自らおしっこをしようとし、無事おしっこをした後は、やはり精根尽き果ててしまって、ぐったりするのでした。そしてしばらくしてなんとか落ち着いた後、スッキリした顔をして満足そうにリンゴジュース等を飲む。それが、翁の最期の日までの日課となりました。
また、旅立つその日まで、声をかけたり撫でたりすると、弱々しいながらも尻尾を振って、おっちゃんおばちゃん達を喜ばせてくれました。最期の日の朝も、そして逝く前にも、翁は尻尾を振ってくれました。とても優しい、可愛いわんわんでした。
また、驚くほどの根性と優しさで、自らのしんどさもかなり我慢して、耐えてくれていたのでしょう。決して激しく苦しまず、また、最期まで意識を保つことで、おっちゃんおばちゃんをできるだけ苦しませないようにしてくれていたのだと思います。
そして最期は、おばちゃんの仕事休みの日を狙ったかのように、おばちゃんが家にいる日に、静かに、すーっと、おばちゃんとおっちゃんに撫でられながら、旅立っていきました。
本当にめちゃくちゃ頑張る、賢く、可愛い、優しいわんわんでした。
うちに来てくれてほんまにありがとう、翁。毎日楽しかったし、毎日癒やされた。ほんま、ありがとう。
今日は誕生日やな。誕生日おめでとう、翁。残念ながら、桜の花見と、14歳の誕生日には、ちょっと間に合わんかったな・・・。ああ、もう一回、一緒に誕生日ケーキ食べたかったなあ・・・。
今はめっちゃ寂しいし、なんしかおもんないわ。おっちゃんアホやから翁がいないのに、翁をふと呼んでしまったり、「あれ?翁どこ行ったんや」って思う時がある。けど、俺が寂しがりすぎたら、寂しがりわんわんも悲しむやろから、すぐには無理やけど、できるだけなんとかしていくわ。
翁、またな。

ということで、翁がいなくなったので、この「翁犬ブログ」も、おしまいとさせて頂きます。とりあえずブログは残しておきますが、記事の更新は今回が最後です。
今まで読んで下さり、共に翁を可愛がって下さいました皆々様、本当にありがとうございました。