以前の翁は、雷がなってもびくともしない、中々に胆の座ったわんわんさんでした。
昔、まだ今ほど夏場が暑くなかった時、うちの実家にいた元野良で雑種犬だったインディーさんは、室内飼いを頑なに拒んで、日中は屋外の犬小屋、そして夜は玄関土間に入れ物(マット)を置いてもらってそこで寝ていたのですが、雷がなると玄関から上がってきて、居間の扉をお手々でゴリゴリいわせて、「開けてくれなさい」とアピールして居間に入り、ひとしきり相手をしてもらったあと、雷が鳴り終わってしばらくすると、また扉をゴリゴリして「もう戻ります」と、玄関土間へと帰っていってました。
一方の翁は、前記の通り、幼少の頃から雷がなってもびくともせず、耳だけはピクピクさせるものの、なんともないという感じで、ついこの間まで、同様に過ごしてきたのですが、過日、かなり近場で雷がドドーンと鳴った時、寝ていたのですがびっくりしたように飛び起きて、自分がいた方にすごい勢いでやってきて、メッチャ悲しそうな訴えるような眼でガン見してきたことがありました。
それが2回ほどあったので、もしかすると老齢によって聴力が減退し、耳が多少遠くなったことで、翁にとって通常でありえない大きな音というのは、ちょっとした恐怖や不安になっていたりするのかななどと、そう思った次第です。
まあ、時に泥のように眠っている時など、自分の声がけに全く反応せず、やむを得ずちょっと大きな声で呼んだ時にビクーンとなって飛び起きることもあるので、それと同じような感じになっていて、それもたまに聞くおっさんのでかい声ではなく、あまり聞いた経験でない音であるがゆえに、びっくりして起きた時など、ちょっと怖くなってしまっているといったようなこともあるのかなと・・・。
ただ、メッチャ怖がっているという感じではないですし、怯えて震えるというようなこともないので、心配するようなことはないかと思うのですが、歳を重ねるにつれ、人間と同様に、犬にも色々な変化や不具合等が出てくるんだなあと、改めて感じた次第です。
翁はベースが人大好きで寂しがり屋なので、今後は更に甘えた爺さん犬になっていくんでしょうけれど、まあ、「ご飯とおやつは決してやりすぎない」という、お前にとっての大問題以外は、皆で全力で甘やかしてやるから、心配するなよ、翁。
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