翁犬ブログ

老犬ラブラドールの日々

セミについて思うこと

セミは、成虫になり、地上に出てきてから一週間ほどしか寿命がないと言われています。

ただ、実は一週間というのは大げさで、2~4週間は生きているという調査結果などもあるようです。まあそれでも、セミの成虫になってからの寿命は、幼虫期に比べると、大変短いと言えます。

なお、幼虫の間は土の中で7年ほど過ごすというのはよく言われていましたが、実はこれも現在では、2~4年であろうという風に言われています。なんじゃ、7年ちゃうんかい・・・。

ちなみに、北米には13年・17年という周期で大量発生する、「周期ゼミ」というのがいるらしいです。なんで13年、17年という変わった周期かというのは、生存に有利な状況を作るためらしいのですが、興味のある方は「周期ゼミ」や、「素数ゼミ」という文言で調べて見られるとよろしいかと思います。

さて、話は脱線しましたが、地上に出てからの寿命が非常に短いということで、「セミの一生は儚い」的な事を言われることが多いのですが、おっちゃんはいつも、「それはちゃうんちゃうか?」と思ってしまうのです。2~4年という虫にしては長い幼虫期があるやないか、と思うからです。

人間は地上で生活してるがゆえに、地上での生存期間が短い生き物を可哀想と思うのでしょうが、セミサイド!?から考えれば、むしろ幼虫期が人生のメイン期間で、成虫期は繁殖のためのオプションみたいなもんではないかと思うのです。

4年生きる昆虫ってそんなにいないんで、昆虫寿命で言えば長寿なほうかと思いますし、セミにしてみれば、比較的天敵も少ないであろう地中より、人間のお子様を含めて天敵だらけ、その天敵に、繁殖のために大声で鳴いて自分の位置を知らせるリスク。そしてリスクを背負っているのに繁殖が成功するとは限らない焦燥・・・。(そんなもんは多分ないでしょうけど)なんかで、地上では心休まる暇なんか全くないんじゃない可と思います。

更に昨今は、酷暑故にセミ熱中症同様の症状で早死するなどという情報もありますし、「幼虫期のほうがよほど安らかで気楽にやっとるわい」と思っていたりするかもしれません。(まあ、そんなことも全然思ってないでしょうけど)

要するにおっちゃんがこれらから何を思うかと言うと、人間というのはとかく勝手で、見えてる事柄にだけ過剰に反応し、自分サイドの都合ばっかりで物事を考える生き物であるなあということだったりします。(※上記の、セミは決して思っていないであろうことを、おっちゃんが夢想するのも、同じ人間の勝手な戯言です。)

セミの人生は儚いと言いつつ、害虫の場合は殺虫剤でぶっ殺し、また、人を殺してはいけないといいつつ、国民の命を守るためという理由をつけ、自分たち(国?)の利権を守るためには、戦争という名で大量殺人をする。そう考えると、人間というのは、地球上で一番傍若無人な生き物だなと思う次第です。

まあ、そんな事を書きつつ、庭にいるお友達(カエル)は愛でるくせに、その庭にいる蚊には蚊取り線香や虫よけの毒を浴びせかけ、また、日々台所にやってくる忌々しい小アリは殺戮し、G&◯カデ避けに、ヒバ&ハッカ水を撒きまくっているおっちゃんも、同じ穴のムジナなわけですが・・・。


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