以前このブログで、「ごっついよプラリペア」という記事を書いたことがありました。
先日、うちのちょっとどんくさい傾向のあるおばちゃんが、ヘアアイロンを落としてしまい、コテ部分の片方が、バキッと折れてしまいました。
コテ部分は使用時に結構な力がかかる場所ゆえに、こりゃあさすがに買い替えかなとなったのですが、とりあえず分解が大好きなおっちゃん、分解してみました。破損部を見ると、コテの根本にあるプラスチック部分がボキッと折れている状態でした。
これは接着剤でつけたところで、負荷がかかったらあっとうまに再びボキッとのパターンです。よって、より強度を確保できるプラリペアで、(ただ、今は溶剤が正規のものではないのでプラリペアモドキですが)、補修を敢行しました。
しかし、なぜだかキレイに溶着しません。購入してから何年も経ち、材料のアクリルが劣化してしまったのか、はたまた100均で買った溶剤が揮発したり変質して使い物にならなくなったのか、もしくはヘアアイロン本体のプラスチック素材との相性が悪いのか、なんにしても、全然うまくつかず、プラスチック部分からアクリルがポロリと落ちる始末。これでは使い物になりません。
そこで、重曹と瞬間接着剤を使うと、ネジを打ち込めるほどの強度で固形化するというのを以前ユーチューブで見たことがあったので、それを試してみることにしました。
割れたプラスチック部分に重曹の粉を耳かきで適当に盛り、そこに浸る量の瞬間接着剤を滴下。数十秒で硬化したのを確認したら、別の破損部も同じようにするというのを繰り返し、更に補強のために、蓋を閉める際に影響のない破損部の裏側については、より厚みをつけるべく、何度かしっかりと重曹を盛って固形化(※)させました。(※ 分厚くする際は、重曹&接着剤作業を何度かに分けないと、中心部の重曹が固まらず強度不足になるので注意が必要です)
すると、かなりガッツリ接着・固形化した感がありました。分解したヘアアイロンを仮り組みしてみたところ、ある程度負荷をかけても再び折れる感じはとりあえずない感じです。
ということで、本格的に組み直そうとしたのですが、コテの根元を覆うカバーが閉まりません・・・。どうやら、重曹を盛りすぎたところが、カバーに干渉して閉まらなくなってしまった様子。それなりに注意はしていたのですが、やっちまいました・・・。
解消すべく、カッターで該当部分を削ります。バキッと割れたりすることもなく、いい感じで削れ、強度の維持には若干の不安が出たものの、カバーもしっかり閉まるようになったので、組み直して動作を確認。ヘアアイロンは見事、再び使えるようになりました。
なお、溶剤は使っていないがゆえに、素材の溶着感は全くありませんので、溶着しつつ接着するプラリペアほどの強度はないと思われます。
しかし、重曹が瞬間接着剤の立体的な固化を担うことで、瞬間接着剤特有の極々僅かな平面的接着でなく、立体的な広範囲面の接着と、それによる強度アップが実現されることにより、実用性は十分にあると思われます。
実際に今回、それなりの負荷がかかる部分においてかなりいい感じで修復することができましたし、その後も再び折れることもなく、継続的に使用できていますから。
また他にも、コスト的に超激安なところは特筆モノです。百均の重曹と瞬間接着剤なら、合計220円で作業できます。なお、余った重曹は、お掃除や鍋の焦げ付き処理や、消臭剤としても使えますから、無駄になったりもしません。
ということで、重曹&瞬間接着剤、凄いです。よろしければぜひお試しください。
わんわんには
全然興味ないネタなんで
寝さしてもらいます
ランキングアップが更新の励みになります
下記ボタンのクリック、よろしくお願いいたします