SNS使用におけるセキュリティーの観点などから、時としてフォロワーにどんな人がいるかをチェックしたり、明らかに商売狙いとか怪しい人とかは、フォローを外したりブロックしたりする作業をたまにしているのですが・・・・・・。
そんなある日、フォロワーにシンガポールの方らしい女性の方がいて、海外からは珍しなと思いつつ、ツイートを読むと、まあそれなりに怪しくもなく当たり障りもない記事が書かれており、更にはどうも日本語勉強中という様子もあったので、それなら海外からのフォローもあるかと、まあ特に問題はなかろうと思い、フォローバックしました。
すると数日後、ダイレクトメッセージ(以下DM)が入っていました。「質問をしてもいいですか?迷惑でなければいいのですが」というえらく抽象的なものでした。
後記しますが、この時若干の違和感を感じました。しかし、その違和感の正体が何なのかは、その時はわかりませんでした。無視する手もありましたが、一度引っかかってみるのも面白いかと思い、「何でしょうか?」と返信してみました。
すると、「姉から聞いたのですが日本は良い国で美しい、それは本当ですか?」という、これまたえらくぼんやりした質問が来ました。
日本語勉強中だから正しい日本語を教えて欲しいのか?それとも文面通り、日本について聞きたいのか判断がつかなかったので、「正しい日本語を知りたいのであれば、簡単な英語で(シンガポール人なら英語は公用語だと思ったので)知りたいことを書いて欲しい。それに対して正しい日本語の書き方を教えますので。また、先の質問の意味が「『こういうことなら(ここは自分の拙い英語で、質問の内容を書き直してみたものを入れておきました。)』日本は『こういった』(具体的に日本についてなんだかんだ書きました。)感じの国です」という返事をしました。
すると、「日本語はある程度理解できるので大丈夫です。私は日本が大好きです。親切に日本のことを教えてくれてありがとうございます。友達になりたいです。」という返事が来ました。
「いや、ツイッターでフォローしあってる時点ですでにちょっとした友達状態ではあるやん!」と心のなかで思いましたが、まあ挨拶みたいなものかと思いつつ承諾しました。その上で更にDMで、「日本に行く予定があるので東京の観光名所を教えて欲しい」とか、「あなたはどこに住んでいますか」などというやり取りをしました。
このあたりから、自分の違和感は増大していきました。なぜなら、自分は最初の返信で、日本に興味があるならキラーワードであろうと思われる、「京都に住んでいる」という情報を、あえて相手に投げてみていたのですが、それに全く引っかかることなく、その後で「どこに住んでいますか?」と聞いてきたり、今どき観光名所なんかなんぼでもネット上で調べられるのに、それをあえて自分にDMで聞いてきたり、(※大体が京都の人間に東京の観光名所を聞くとか、距離的なものとか調べりゃ、それがおかしなことくらい分かるでしょうが、とも思いました。)こちらのことについては質問するけれど、自分の情報は全くと言っていいほど明かさないなど、とても薄っぺらいやり取りに、激しい違和感と疑問を感じ始めていたのでした。
そこで改めて相手のツイートを見てみると、おなじみマリーナベイサンズが写り込む写真とか、シンガポールフードなど、わかりやすくシンガポールを連想させる記事がやたら期間を空けて数回投稿されているものの、それらの記事にもうっすい印象を強く感じました。
更に、その相手がフォローする人や、フォロワーもみてみました。フォローしているのは日本人の男性がほとんどで、フォロワーも何故だかほとんどが日本人でした。
「これはビジネス感が出てきたなあ」と思いつつ、真面目に返事をするのはやめて相手の出方を伺ったところ、「友達と連絡を取るのにどんなSNSを使っていますか?自分は友達とも家族とも、LINEをよく使っています。」というメッセージが来ました。
「はいー!ほぼ詐欺アカウント確定ー!」と思いつつ、ツイッターを使った詐欺事例について調べてみました。すると、香港とかシンガポールとかに在住というアカウントで、投資詐欺を目的ににする輩が結構いるというのが出てきました。
改めて当該アカウントのフォロー&フォロワーを調べると、たしかに怪しげな投資会社や、投資系アカウントが多数ありました。
更に、そういった詐欺系の輩は、LINEのアカウントを聞いてくるというのもありました。
日本人の多くがLINEを使っていることが第一の理由でしょう。また、LINEは基本SNSではなく、1対1のメッセージアプリですので、極めてクローズな連絡方法です。ツイッターなどのSNSでのDMなどのやり取りだと、場合によっては詐欺だと通報される可能性もあり、そうなると運営サイドからアカウントを使えなくされないようにされることもあるため、それを回避するための方策でもあるようです。
ちなみに、シンガポールでLINEはメジャーかというのも調べましたが、やはりそうではない様子。LINEの主な利用国は日本、タイ、台湾、インドネシアの4カ国のようです。
このあたりを調べて、ほぼ当該アカウントは投資詐欺アカウントであると判断しました。そして、最初に感じた違和感の理由もわかりました。片言の日本語であったにも関わらず、「質問していいですか?『あなたの迷惑にならなければいいのですが』」『あなたの迷惑に・・・・・・』というこの文言が、いかにも日本人が言いそうなフレーズだったので違和感を感じていたのです。外国の人、こんな言い回しはほとんどしませんから、そこが引っかかっていたのです。
また、女性名のアカウントでしたが、文章もあまり女性っぽくはなかったので、多分中身はおっさんだったのでしょう。おっさん対おっさんの、中身のなんらない無駄な時間の応酬だったわけです。あー、全くしょうもないことをしました。
大体、すでにツイッターのDMで連絡がとれるのに、LINEのアカウントを聞いてくるのもおかしいわけで、「なんでそんな必要あんの?」って感じなんですが、女の子と音声で喋りたいというようなおっさんだと、もしかするとまんまと引っかかるのかもしれません。
ちなみにおっちゃんは、「LINEはやってないんです。」って嘘ついときました。すると、そうですか的なそっけない返事の後、連絡がパタッと来なくなりました。もう詐欺アカウントに間違いないので、ちょっとだけでも溜飲を下げるために嫌がらせをすることにしました。
ずばり、「あなた、投資詐欺アカウントでしょ」と投げてみました。更には、相手のアプローチのまずさをいじっておきました。また、決定打はないので無駄だとは思いましたが、一応ツイッター社にも、詐欺アカウントだと思われるのでしっかり調べてアカウントを剥奪したほうがいいですよと報告しておきました。
結果、相手からはその後なんらの返事もなく、リアクションを待つからしばらく様子を見てブロックはしないことにすると書いておいたのですが、相手から先にブロックされました。
ということで、ツイッターDMのマヌケな顛末記でしたが、まあこんなこともあるという事例として残しておこうと書いてみました。
海外旅行の際に知らんやつから声かけられて相手をすると、そのほとんどがお金狙い(ぼったくりビジネスか詐欺)なのと同じく、SNSの世界も知らんやつからのダイレクトメッセージとかは、そのほとんどが何らかの思惑(そのほとんどがお金)があるからと思ったほうがよろしいようで
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この間お花見に行った時の動画です
桜並木と翁
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