イヤイヤわんわん - 翁犬ブログ

先日、うちにイヤイヤわんわんが現れました。

その日の夜は、もう一人のおばちゃんの家（実家）でご飯会が行われる予定だったのですが、夕方から雨予報になっていたので、早めに迎えに来てもらってしばらく実家でおばちゃんと触れ合うことになっていました。

出発予定時間の数十分前、おばちゃんにええ格好をするべく、おじいちゃんの臭いお口を歯磨きしてスッキリ息にし、更にアロマ水でブラッシングしてええ香りにしようと、まずは歯磨きをしておりました。

最近、オジイが過ぎて、歯茎の状態がよろしくなくなってきた翁は、若干歯磨きを嫌がるようになったのですが、まあそれでもイヤイヤおっちゃんの歯磨き攻勢をなんとかこなしていました。

すると、珍しいことにおばちゃんが予定時間より早くやってきたのです。

翁はこれ幸いと玄関へと飛び出し、おばちゃんを迎えました。しかし、歯磨きはまだ途中。そこで、おばちゃんは中で暫く待つことになり、翁は再び歯磨きをされることに。

で、無事歯磨きも終わり、ブラッシングはおばちゃんにしてもらうことにして、出発することになった翁。しかし、おっちゃんの「おばちゃんとこ行って来い」という言葉に翁はいつものように反応しません。

反応しない上、マットにフセをして寝ようとする始末。どうやら御老体、あまりに眠たくて外に行きたくない様子です。しかし、雨も降りそうですし、おばちゃんも待っているのでそういう訳には行きません。どうやらおばちゃんが家の中に入ったことで、おばちゃんが家に遊びに来たと勘違いしている様子です。

「そんな行くのん嫌がらんといてえな」と悲しむおばちゃん。「いやいや、寝たいんやったらおばちゃんのうちで寝たらええから、ちょっと頑張っておばちゃんとこ行け」と再び促すおっちゃんに対して、翁はめっちゃ賢くマットの上におすわりして、お手々を三指つけるかのようにきれいに隙間なくまっすぐに揃え、「行きたくのうございます、勘弁してください」みたいな顔をして抵抗したのでした。

ごっついイヤイヤわんわんの出現です。あまりの抵抗っぷりに、大笑いするおばちゃん。「なんでそんな綺麗にお手々揃えてるねんお前！」と突っ込むおっちゃん。

しかし、そんな翁の懇願!?も虚しく、あえなくおっちゃんに玄関へと追い立てられ、外へと出された翁。おっちゃんの方を振り返り、しばらく恨めしそうな顔をした後、軽い牛歩戦術でまたもおばちゃんを悲しませましたが、数メートル歩くと諦めて去っていきました。

その後おばちゃんに聞いたところ、スタスタ歩いてあっという間に家についた後、速攻でトイレを済ませ、入れ物（マット）にすぐさま入って、すぴょすぴょ言いながら速攻で寝たらしいです。

ということで、御老体ゆえのあまりの眠さに、イヤイヤわんわんと化したお話しでした。いやあしかし、あの三指付きおすわり写真、撮っておきたかったなあ。