もう一人のおばちゃん(おっちゃんの妹)から、消費期限が切れた「アルファ米」という米をもらいました。
アルファ米は、乾燥させた米で、非常食や、登山などでの携行食として主に使われているようです。いにしえには糒(ほしい・ほしいい)と呼ばれ、携行食や保存食等として、また、戦国時代には陣中食として用いられたようです。
昔の製法は、炊いたお米を軽く水にさらして天日で乾燥させるというものだったようですが、現在のアルファ米は炊いたお米を、真空凍結や高温乾燥など、急速に乾燥させることで作っているようです。
なお、もらったものは、災害時の非常食として備蓄していたものが、消費期限切れとなったということでしたが、期限が切れてからの期間が半端ではなく、2年ほど経っているという代物でした。
普通なら、楽勝で廃棄するレベルのものだったわけですが、ウィキペディアで調べると、いにしえには倉庫令という律令に糒の保存期間は20年と定義されていたということ、また、現代においては、シビアに滅菌し、アルミ袋に脱気して密閉されていることから、米や具材が酸化しているであろうけれど、食べられないこともないだろうと思ってもらってきたのですが、更にネットで調べてみると、同じように期限が切れて数年経ったものを食べたけれど、問題はなかったという人も何人か見つけましたので、おっちゃんも実食にチャレンジしてみました。
作り方は、米の入ったアルミパッケージにお湯を入れてかき混ぜたあとに封をし、15分経ってから再度かき混ぜて出来上がりという、非常食にふさわしい簡単さです。ちなみに、水を入れて60分待っても作れるようです。水でできることも、非常食としては非常に優秀です。
ということで炊き込みご飯バージョンのアルファ米に、お湯を入れて食べてみました。具材は元がなんだったかわからないレベルで酸化しており、すべてがまっ茶っ茶になっていたものの、やばげな味の変化なども感じず、至って普通に食べられました。
その後、お腹が痛くなるようなこともなく、味の方も、具材の味や食感などは殆ど感じられませんでしたが、調味味はしっかりと炊き込みご飯で、ご飯の方も、もちろん普通の炊き込みご飯とは、特に食感や風味の点で雲泥の差ではありましたが、まあ非常食や保存食としては許容できるレベルで食べられました。
しかし、いかんせん古いということもあってか、米の劣化による美味しくなさに加えて、お湯で長い時間ふやかす為、寒い時間だと急速な温度低下が起こること、また、混ぜてはいるものの、すべてを均一にふやかすのは難しい事から、食感がふっくらとならず、美味しく食べられないという問題が浮き彫りになりましたた。
ということで、更に調べていくと、電子レンジで作るというのと、炊飯器で炊くこともできるというのがありましたのでやってみました。
結果、二袋以上を炊飯器で炊くというのが、一番ふっくらして美味しく感じました。ただ、炊飯器調理は時間もかかりますし、一袋の場合は、炊飯器を使うメリットが全くと言っていいほど感じられません。
ということで一袋の場合、電子レンジ調理一択です。電子レンジでも、炊飯器と大きく遜色なく、ふっくらとして仕上がりも均一な、アツアツご飯が楽しめますし、お湯を入れて調理するより、トータルの仕上がり時間は、レンジのほうが早いので、一石二鳥です。
なお、鍋で炊くというのもやってみましたが、水分量と火加減の調整に失敗し、とんでもなく不味い仕上がりになりました。これなら普通に生米を鍋で炊くほうが全然簡単だと、ある時期米を鍋でバンバン炊いていたことのあるおっちゃんはそう思ったのでした。
結果、自分としては総合的に電子レンジ調理が一番よろしいという結果になりました。そんな訳で暫くの間、おっちゃんの昼ご飯は、アルファ米が多くなることかと思います。
お米は好きくないんで興味なし!
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