虫嫌いな人たち - 翁犬ブログ

うちのおばちゃんは、虫が嫌いです。

Gはもちろんのこと、ハチとかブヨとかカメムシ、カナブンなどの飛びもの、蜘蛛やダンゴムシなど、ほとんどの虫が嫌いです。また、虫ではありませんが、うちの庭にいる、おっちゃんがお友達と呼んでいるアマガエルなどのカエル類も大嫌いです。

そんなおばちゃんが、翁をトイレに連れて行く時に窓を開けたところ、大きなガガンボ（でっかい蚊みたいな虫です）を部屋の中に入れてしまいました。

「イヤーッ！虫が入ったー」などと叫びを上げ、自分が入れたのにも関わらず、自分で処理するのは嫌なので、ガガンボを取るように僕に言うわけですが、「めんどくさいのでしばらく放って置く」というと、強く不満を表明。いや、ガガンボなんか、別に刺すことも悪さすることもないから、とりやすくなった時に捕ったらええんです。

ということでしばらく放置してたら、その間にウトウトし始めたおばちゃん。

ガガンボは、最初どこに潜んでいるのか分からなかったのですが、おばちゃんが寝始めてからしばらくすると、活動的に飛び始め、そこここに現れるようになってきました。

そして、おばちゃんにも止まるように。しかし虫って、なんで嫌がってる人の方に行く感じなんですかね。

おばちゃんの服に止まり、肩に止まりするのを見て、ほくそ笑む悪いおっちゃん。そしてついにガガンボは、おばちゃんの口の近くに止まったのでした。

さすがのおばちゃんも地肌に止まったので気づいたらしく、うーんとうなって手で払い除け、そして顔を掻きながら目覚めました。

「ガガンボが口に止まってましたで」というと、一瞬の間をあけた後、「わーーっ！」と叫び声を上げました。なんで捕ってくれなかったのかと恨み言を言うおばちゃんの言葉を聞き流しながら、目でガガンボの軌跡を追っていると、なんとガガンボは、翁の家へと入っていきました。

すると、今度は家から翁が飛び出てきました。「なんか変な虫が入ってきたんですけど」みたいな困り顔で、おっちゃんの顔をガン見する翁。そう、実は翁も、ハエやハチなど、虫にたかられると、「やめて！」みたいに身体をよじったりして激しく嫌がる、虫嫌いなインドア系おぼっちゃまわんわんさんなのです。

「あんたら、どんだけ虫嫌いやねん」と思いつつ、その後、おっちゃんの近くに止まったガガンボを、指で弾いてふっとばし、ご退場いただいた訳ですが、それにしても、虫嫌いな人たち、叫んだり、ダッシュで助けを求めに来たりと、中々にややこしいです。